内緒話で身を亡ぼすお話


今日、おおやけの施設に
仕事で訪れたときのこと。

訪問するフロアは18階。

約束の時間15分前に
到着してしまったので、
1階ロビーで時間をつぶそうと、
ソファーの空き席を探すも、

みなさん、
まばらに座っているので、
仕方なく、60歳頃の男女お二人の
正面に座ることに。

手持ちぶさたを紛らわすため、
スマホでフェイスブック。

そんな私の正面で、
前述のお二人が会話を…。
もちろん、全て丸聞こえ。

「バカな○○がいるので、話が前に進まないのよ」
「地元住民○○の反発もあるんで、○○」

なんとなく、その人の立ち位置がわかってくる。(汗)
何かしらおおやけのポジションに
就かれている方なのだと…。

正面に座った私など、
眼中にないのだろう。
会話が聞き漏れても、
どうせ弊害など無いと思っている。

しかし会話は
ビシビシ耳に入ってくるし、
充分内容を理解できてしまう
ワタシ。

もし、会話の内容を
フェイスブックしている
スマホで録音し、
ユーチューブにでも
リークすれば、
その方の首は
吹っ飛びかねない会話だった。(汗)

もちろん、そんなことはしないが、
こんな方に限って、
公的な席上では、
「ガバナンスがどうとか、コンプライアンスがほれほれ」などと、
鼻息が荒いのではないだろうか。

 

bad 

ワタシは、様々な企業、自治体で、
情報漏えいのための取組を
IT提案している立場だが、
結局、一番大切なのは
「人」なのだなと。

大がかりな、ソフトウェアや
ハードウェアを導入し、
情報漏えい防止に
取り組んだところで、

コンピュータからは、
漏れなくても、
こんな、単純で、
アナログな形で漏れてしまう。

なんともお粗末な話だ。

再三、顧客には、
仕組みの前に
「人の教育・情報の流れの確立」
と、お伝えしているのだが、

改めて再認識した一日だった。