2017年4月に10%増税が決まっている消費税。
これにより身の回りにどんな変化があるのか考えてみました。
まず分かりやすいのが、
「ヒャッキン」。
百円均一ショップでの値付けは明確で、
税抜き100円を筆頭に200円、300円等。
消費税が10%になると税込みで各々、
110円、220円、330円となります。
今まで、消費税8%の際、
レジで取り交わされていた5円玉や1円玉が不要になります。
(10円の代金を1円玉10枚で支払おうとするケースは別とする)
要は、取り扱う必要のある硬貨は、
10円、50円、100円、500円の4種類でいいということ。
これは、3%で課税の始まった消費税25年の歴史の中で、
初めての一大事です。
これにより、管理コスト、人的ミスの低減が、
大幅に進むことが容易に想像つきます。
会社の本部サイドとしては、
待ちに待った時ではないかと思います。
均一ショップ以外でも、エステや美容室など、
一品単価の高い商売など、同様の事象が生じると思われます。
美容業界など、店舗内の装飾に気を使う場所などでも、現金のトレードがある以上、レジは必須アイテムで、かつ視覚的ネガティブアイテムで、できれば店内から無くしたい存在なので、小型のキャッシュドロアで事足りるとなると朗報ではないかと思われます。
逆に、どうしようもない業界が、食品マーケット。
一品単価は、大根195円(税抜)等
どうしても、端数が生じ、小銭出動となります。
そこで、それを逆手に取り、
「お財布の小銭すっきりセール」など、打ち出してはどうでしょうか?
買い物の総合計が、2,000円(税抜)以上の場合、百円未満を切り落とすのです。
例えば、合計2,521円の買い物の場合、2,500円とする。
税込2,750円。
ほんの、21円の値引きですが、客はレジオペレーションが簡易で気持ち良く帰れるのではないでしょうか?
これを実施するAマーケットと、従来通り小銭ジャラジャラのBマーケットでは、客にとってどちらが好印象でしょうか?
消費税10%を契機に、このような様々な仕掛けが繰り出されることでしょう。
いくつかの顧客店舗にPOSレジを供給している弊社の立場上、消費税8%への増税は1円未満の端数処理に泣かされました。
10%以降の増税は、歯切れのいい単位でお願いしたいところです。
もちろん、増税の目的は明確に…が原則ですよ。