ノスタルジーっていう言葉ご存知ですか?
正確な定義は知らなくても「昔を懐かしむこと」ってな感じで
なんとなく聞いた事のある言葉じゃないでしょうか?
ノスタルジーっていうのは、スイス人が作った造語で、
「故郷に帰りたい苦しみ」ってことだそうです。
でもここでは、「昔を懐かしむこと」ってくらいの理解で
話しを進めさせてください。
さて、このノスタルジーをマーケティングに応用します。
1. パーソナルノスタルジー
2. ジェネティカルノスタルジー
3. エスニカルノスタルジー
なんだか頭が痛くなりますが、軽く流してください。
大切なのは呼び名より中身ですんで…。^^
今回は、「パーソナルノスタルジー」を取り上げます。
結論からいうと
「個人の思いでで、購買単価を押し上げる」
です。
例えば、レストランで、アマチュア画家が個展を開くとします。
題材は、懐かしい風景。
ポストや電柱、小さな駄菓子屋。
今はすっかり見かけなくなった風景を、
ちょっと思い出を誘うようなコメントを添えて並べる。
ポストの前で部活をさぼって母親に叱られた思い出。
草野球をやったとき、全員が背番号3だった思い出。
もちろん全員長島茂雄さんになり切ってる。
画の前で、つい長い時間たたずんでしまいます。
人はそういう感情が高ぶると財布のひもが緩んでしまうものなんです。
例えば、ワタシの会社近くの日産さんのショーウィンドウに
最新のスカイラインがディスプレイされていますが、
その横には、古き良き時代のケンメリ(ケンとメリー)スカイラインが飾られています。
私よりすこしお兄さん世代には
たまらないのではないのでしょうか?
これからのシニア層向けマーケティングとしては、
注視すべきだと思います。